予約の直前キャンセル ① 

 みなさまは、来店時に 席の予約をなさいますか。

 ご予約とは、お客様との信頼のもとで交わされる契約と私は考えます。ご来店いただくことが大前提でのお約束となります。

 

 実は、今年このようなことがありました。

 

 8月後半・・・定休日 明けの平日。暇かな~と思いきや、お昼からお客様に恵まれ少し忙しいスタート。

 夜は、予約が三組。二部制にはしませんでしたが・・・5時半の営業開始と共に一組目のご予約のお客様。そして次から次へ予約希望の電話。

 ※当店は、営業前までしかご予約は受けていないので、ご来店を促すだけになります。。。なぜなら、今まさに向かってきてくださっているお客様をむげにお断りできないからです。そのため営業後は、どのお客様にも平等に『ご来店順にご案内をさせていただいています。』とお返事させていただいています。予約が取れないと いらしていただけないことも多々ありますが。。。しかたありません。

 シェフとふたり・・・電話の対応に追われながら仕事をしていると。飛び込みのお客様が一組、電話のお客様もまた一組、ご予約のお客様も一組。最後の5名予約のお客様の来る前に席が埋まっていきます。4名さま、2名さまをお迎えしたのが6時20分頃でしたでしょうか。。。席は、離れた二人席が二箇所。

先の4名さまに『空き次第ご案内を・・・』とご説明させていただいていると、最後の六時のご予約のお客様お一人が遅れていらして ドアから顔を覗かせました。見覚えのあるお客様でした。『予約していた○○ですが、お料理 お時間かかりますか?例えば30分くらい…?』

その時点でお料理の順番が4組目になっていたので私は 『バーニャカウダなどでしたらそんなにかかりませんが、パスタ・ピザだけですとそのくらいかかるかもしれません。』とお伝えしました。今まさに必死でお料理を作っているであろうシェフの顔を思い浮かべながら。。。お客様は、少し考えたご様子でお車に(・・・先にお買い物でもしたいのかな?)

 そうこうしていましたら一番最初の 常連様が早々立ち上がりお会計を促してくださいました。店のために 私たちのために、早く席を空けよう・・・そうお考え下さったに違いありません。お待ちのお客様に席が空く旨をお話して、会計へ。

 お会計の際 奥様は、『お忙しいわね。お手伝いしたいくらい。』そうおっしゃってお帰りになられました。ねぎらいのお言葉に心が和らぎました。お見送りもそこそこに、席の入れ替えをし お待ちのお客様をご案内し お料理を運んでいると ふっ…と・・・?・・・空いている予約席・・・?この間にも電話が一軒・・・只今、混雑しています。すぐには、ご案内できません。と、ご説明。 電話を切ったシェフに先ほどのお客様に確認をしてほしい とお願いして厨房とホールを行き来していると。子機を耳に フライパンを握るシェフの声が突然あらがりました。『では、キャンセル料をいただきます!』

どうやらあのまま他所のお店に入ってしまったのでキャンセルしたい と話されたようなのです。初めてのパターンにショックと怒りが込み上げたのでしょう。人数も大人3名子供2名と少なくありません。。。一番広くお席をお取りしていました。

※当店は、勝手ながら混雑期の当日キャンセルをお断りしています。特に二部制の日(ゴールデンウィークや各連休、8月のお盆と特定の日)には、電話で当日キャンセルできないこと、キャンセル料が発生すること をご説明させていただきます。

この日は、電話でそこまでのご説明はしていませんでしたが、この状況でのドタキャンは、あんまりだと言葉がついて出だんだと思います。あの時ひとこと話してくだされば他のお客様をお入れできたのに。。。

 お電話の先のお客様は、キャンセル料と聞き慌てて来店するから と話したそうです。それが、シェフの怒りに火を注いでしまったようです。言い訳に嘘をついたのでしょうか?本当に他所のお店に入ったけれども 出てくるというのでしょうか?定かではありませんが、他の店舗さんに対してもあまりに失礼ではないでしょうか。

 『他所へ入ったのに出てこられませんよね。こちらは、結構ですから お席は、他のお客様にお入りいただきます。』ご住所をお伺いするので こちらより連絡する旨を話してシェフは、電話を切りました。 

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