店の外観・店内①

当店は、2000年8月にオープンし、2012年の2月に店の改装をしました。オープンから12年目の大決断でした。

当店は、以前 美容室であった建物を改装して 店にしました。大工さんにお願いするところと、自分たちでやるところ・・・予算との睨み合い(++;)

自分たちで、店内の床にフローリングをはりました。入口の門柱を壊し、階段を作り、玄関にレンガをはったりもしました。たくさんの方に助けていただきながら手作りしました。思えばよく形になったなぁ と思います。

 

 が!!お店っぽくない!イタリアンぽくない!靴を脱ぐ!?お座敷スタイル!?

 そんな感じで・・・よくお客様に逃げられましたし、訝しげに入店されるなんてざらでしたし、お入りいただけても『くすっ』なんて事もよくありました。

お食事がすんでからのお客様は、皆様 にこやかで お心を開いていただけたようで 正解だったと言ってくださったりもしました。

 

 改装を決めたのは、2012年に入って直ぐ。

 あるお客様が、予約をくださいました。以前は、来てくださっていたようですが、お膝が悪く 手術をなさり しばらくぶりに行ってみようと選んでくださったようでした。

 お客様は、クッションを持ってご来店。座椅子がありますよ。と、セットしましたら たいそう喜んで 上機嫌でお過ごしくださいました。

 でも、お帰りに立つ時、足が固まり 動くのに大変時間がかかりました。お連れ様や私たちに『申し訳ない。』と 何度も何度も。。。おっしゃられました。

お見送りして。。。申し訳ないのは、私ども。。。さぞかし、お辛い思いをされただろうと悲しくなりました。

 オープンの時よりも、常連様もお年を召させてきました。お子様やお孫さんも大きくなり座卓でなくてもよくなってきている。私は、深く考え始めていました。

 

 そして、あくる日。初老のお客様がひとりご来店。ストーブ近くのカウンター席へ。

下仁田ネギとからすみのパスタを召し上がり、お帰りの際に。。。こうおっしゃられました。

 『何故、テーブルにしないのか、味はいいのにもったいない。味があって、接客があって、店内の雰囲気があって評価されるんだ。これでは、もったいないじゃないか。。。全てテーブルにするべきではないか。以前にも来たが、その時にも残念に思ったんだと。店の雰囲気をもっとよくしなさい。』厳しいご意見、叱咤激励でした。

 

二日続けてこんなことがありましたので、私達は、運命を感じていました。

神様が導いてくださっているように。。。(特に信仰もないですが・・・感じずにはいれません)

 

 それから、もんもんと考え・・・改装を決めました。

 息子が高校受験の時でした。これからお金もかかる。改装してもうまくいくかもわからない。。。でも!!ラ・ルーチェ!!背水の陣!!の気持ちでした。

 

 親戚にリフォームを手がけるものがおりましたので、話は、どんどん進みました。

 

 どんな雰囲気にするか、座卓とテーブルは?話を詰めていく時に、指針を示してくださったのも。。。また。。。別のお客様でした。

 その女性は、大きな会社にお勤めだけあって。的確に、どの年代をターゲットにするか・・・を先ず決めないと。と言いました。ターゲット。。。??私たちのターゲットって??お子様づれ、ご家族さま、そしてご高齢のお客様 どなたも大切・・・常連さんのお顔も浮かびました。答えの出せない私の悩みを聴きながら、お客様が 『あ~わかった!!ターゲットを決めるのでなく、みんなのために そうやって悩んでいるのが、ラ・ルーチェさんなんだ!!ラ・ルーチェさんらしさなんだ!!』

 ラ・ルーチェらしさ。。。私達らしさ。。。を教えていただきました。

 どんなパターンにも対応可能なお店・・・今もなお それが目標です!!

 

 決断をくださった お客様に心より感謝しております。